環境

ゴミの環境問題と私たちにできる対策|家庭・事業者が今日から取り組めること

ゴミ 環境問題 対策
ゴミくら

監修者

名前 / Name  
西原 明宏(ニシハラ アキヒロ)

実績 / Achievements
廃棄物処理・資源物リサイクル事業を手がけ株式会社西原商事ホールディングス専務取締役

古紙・廃プラスチック・家電リサイクルなど多岐にわたる廃棄物処理の現場で培った知見をもとに、本メディアの監修を担当。

「ごみをやさしく、正しく、心地よく」扱うことが豊かな暮らしにつながるという信念のもと、生活者に役立つ情報の発信を支えている。

監修者

名前 / Name  
西原 明宏(ニシハラ アキヒロ)

実績 / Achievements
廃棄物処理・資源物リサイクル事業を手がけ株式会社西原商事ホールディングス専務取締役

古紙・廃プラスチック・家電リサイクルなど多岐にわたる廃棄物処理の現場で培った知見をもとに、本メディアの監修を担当。

「ごみをやさしく、正しく、心地よく」扱うことが豊かな暮らしにつながるという信念のもと、生活者に役立つ情報の発信を支えている。

毎日何気なく捨てているゴミが、最終処分場のひっ迫や海洋プラスチック問題など、さまざまな環境問題につながっていることをご存じでしょうか。本記事では、ゴミが引き起こす環境問題の現状と、家庭・事業者それぞれが今日から取り組める対策について解説します。

ゴミが引き起こす環境問題とは

まずは、ゴミの排出がどのような環境問題につながっているのか、代表的な3つの課題を見ていきましょう。

最終処分場のひっ迫

リサイクルや焼却をしても残る灰などは、最終処分場に埋め立てられます。しかし、新たな処分場の確保は年々難しくなっており、限られた容量を大切に使っていく必要があります。ゴミの排出量そのものを減らすことが、最終処分場を長く維持することにつながります。

焼却によるCO2排出

可燃ゴミの多くは焼却処理されますが、焼却の過程では二酸化炭素(CO2)が排出されます。特にプラスチックごみは焼却時のCO2排出量が多いとされており、ゴミの減量やリサイクルは、地球温暖化対策の観点からも重要な取り組みです。

海洋プラスチックごみ問題

適切に処理されなかったプラスチックごみの一部は、河川を通じて海に流出し、海洋生態系に影響を与えることが指摘されています。分解に長い時間がかかるプラスチックは、一度海に流出すると回収が難しく、世界的な環境問題として関心が高まっています。

日本のごみ排出量の現状

環境問題への対策を考えるうえで、まずは現状の数値を把握しておきましょう。近年の推移を比較表で見てみます。

年度 ごみ総排出量 1人1日当たりのごみ排出量
令和3年度 4,095万トン 890グラム
令和5年度 3,897万トン 851グラム
令和6年度 3,811万トン 839グラム

(出典:環境省「一般廃棄物の排出及び処理状況等」各年度版)

1人1日あたりの排出量

環境省の調査によると、令和6年度における日本のごみ総排出量は3,811万トンで、前年度の3,897万トンから2.2%減少しました。1人1日当たりのごみ排出量は839グラムで、こちらも前年度の851グラムから減少しています(出典:環境省「一般廃棄物の排出及び処理状況等(令和6年度)について」)。ごみ総排出量は平成26年度以降減少傾向が続いており、一人ひとりの取り組みの積み重ねが、こうした傾向を後押ししています。

リサイクル率の推移

令和6年度のリサイクル率は19.3%で、前年度の19.5%からわずかに低下しました(出典:環境省「一般廃棄物の排出及び処理状況等(令和6年度)について」)。あわせて、最終処分場の残余年数は24.9年と報告されています。分別を徹底し、資源として再利用できるものを増やしていくことは、限られた最終処分場の容量を長く維持することに直結します。

5R(リフューズ・リデュース・リユース・リペア・リサイクル)の基本

環境対策の基本となる考え方として、従来の3R(リデュース・リユース・リサイクル)に「リフューズ」「リペア」を加えた「5R」が広く使われるようになっています。それぞれの意味を確認しておきましょう。

リフューズ:不要なものを受け取らない工夫

リフューズとは、そもそも不要なものやゴミになるものを受け取らないようにする取り組みです。過剰な包装や不要な試供品を断る、レジ袋をもらわずマイバッグを使うといった行動がリフューズにあたります。ゴミの発生源そのものを断つという意味で、5Rの中でも取り組みやすい行動の一つです。

リデュース:ゴミを出さない工夫

リデュースとは、ゴミの発生量そのものを減らす取り組みです。必要な分だけ購入する、食材を無駄なく使い切るといった日常の心がけが、リデュースの第一歩になります。

リユース:繰り返し使う工夫

リユースとは、一度使ったものを繰り返し使用する取り組みです。マイボトルの活用や、不要になったものを譲る・売るといった行動もリユースの一つです。

リペア:直して長く使う工夫

リペアとは、壊れたものや傷んだものを修理して長く使い続ける取り組みです。衣類のほころびを直す、家電製品を修理に出すといった行動が、新たなゴミの発生を抑えることにつながります。

リサイクル:資源として活かす工夫

リサイクルとは、ゴミを資源として再利用する取り組みです。古紙や缶、ペットボトル、廃プラスチックなどを正しく分別することで、新たな製品の原料として活用されます。

家庭でできる環境対策

家庭で無理なく続けられる環境対策には、どのようなものがあるでしょうか。

分別の徹底

自治体のルールに沿ってゴミを正しく分別することは、リサイクル率を高めるための基本です。特に資源ごみは、汚れを落としてから出すことでリサイクルの効率が上がります。

食品ロスの削減

食べきれる量だけ購入する、余った食材を活用するなど、食品ロスを減らす工夫も家庭でできる環境対策の一つです。ゴミとして廃棄する量そのものを減らすことができます。

事業者・店舗でできる環境対策

事業者や店舗にとっても、日々のゴミの扱い方は環境対策に直結します。

資源ごみのリサイクル

古紙や缶、ペットボトル、廃プラスチックなど、事業活動で出る資源ごみを正しく分別し、リサイクルへつなげることは、事業者としてできる重要な環境対策です。廃棄物を「捨てる」だけでなく「資源として活かす」という視点を持つことが、環境負荷の低減につながります。

適正処理業者への委託

排出したゴミを適正に処理・リサイクルしてくれる業者に委託することも、事業者にとって欠かせない環境対策です。処理の過程が不透明な業者に委託すると、不法投棄などのリスクにもつながりかねないため、信頼できる業者選びが重要になります。

事業者のゴミ削減・リサイクルはDUSTALKにご相談ください

DUSTALKは、古紙・缶・ペットボトル・廃プラスチックなど幅広い品目のリサイクルに対応する回収サービスです。事業活動で出るゴミを適正に処理し、資源として活かしていきたいという方は、まずはお気軽にお問い合わせください。

ごみの処分は、DUSTALKにお任せください。
粗大ごみ・事業ごみの回収をLINEで簡単に依頼できるサービスです。
自治体許可を受けた業者のみ登録しているので、はじめての方も安心してご利用いただけます。
初期費用・月額0円で導入できます。
サービスの概要がわかる! 資料をダウンロードする
たった5分の入力で簡単! LINEからお見積もり

ゴミの環境問題対策に関するよくある質問

最後に、ゴミの環境問題対策についてよくいただく質問をまとめました。

Q. 個人でできる環境対策には何がありますか?

分別の徹底や食品ロスの削減、マイバッグ・マイボトルの活用など、日常の小さな行動から始められます。無理なく続けられる工夫を選ぶことが大切です。

Q. リサイクルすればゴミの量は減りますか?

リサイクルは資源を有効活用する取り組みですが、そもそものゴミの発生量を減らす「リデュース」と組み合わせることで、より大きな効果が期待できます。

Q. 事業者にとって最も取り組みやすい対策は何ですか?

資源ごみの分別を徹底し、リサイクルに対応した回収業者に委託することです。日々のゴミ出しの中で無理なく続けられる取り組みです。

Q. 海洋プラスチック問題に自分たちができることはありますか?

プラスチック製品の使用量を減らす、正しく分別してリサイクルに回すといった行動が、河川や海への流出を防ぐことにつながります。

Q. ごみの分別を間違えるとどうなりますか?

リサイクルできるはずの資源が焼却・埋め立てに回ってしまい、環境負荷が高まる原因になります。自治体や委託業者のルールに沿った分別を心がけましょう。

ゴミの環境問題対策に関するまとめ

ゴミの問題は、最終処分場のひっ迫、焼却によるCO2排出、海洋プラスチック問題など、さまざまな環境課題と密接につながっています。日本のごみ総排出量は令和6年度時点で3,811万トンとなり、平成26年度以降減少傾向が続いているものの、最終処分場の残余年数は24.9年と、依然として厳しい状況が続いています。こうした課題に対応するための基本的な考え方が、従来の3Rにリフューズ・リペアを加えた「5R」です。不要なものを受け取らないリフューズ、発生量を抑えるリデュースを軸に、リユース・リペアで長く使い、最後はリサイクルで資源として活かすという流れを組み合わせることで、より大きな効果が期待できます。家庭では分別の徹底や食品ロスの削減、事業者では資源ごみのリサイクルや適正処理業者への委託など、それぞれの立場でできることから積み重ねていくことが大切です。

執筆者
西原商事ホールディングス
西原商事ホールディングス
広報部
廃棄物処理・リサイクル事業を通じて、地域の暮らしと環境を支えてきた西原商事ホールディングスの広報部門。 現場で積み重ねてきた知識と経験を活かし、毎日のゴミ捨てから暮らしの見直しまで、身近で役立つ情報をお届けします。
記事URLをコピーしました