不用品

スーツケースの捨て方は、解体・修理・まとめて処分から選ぶ。手順と判断のポイント

ゴミくら

監修者

名前 / Name  
西原 明宏(ニシハラ アキヒロ)

実績 / Achievements
廃棄物処理・資源物リサイクル事業を手がけ株式会社西原商事ホールディングス専務取締役

古紙・廃プラスチック・家電リサイクルなど多岐にわたる廃棄物処理の現場で培った知見をもとに、本メディアの監修を担当。

「ごみをやさしく、正しく、心地よく」扱うことが豊かな暮らしにつながるという信念のもと、生活者に役立つ情報の発信を支えている。

監修者

名前 / Name  
西原 明宏(ニシハラ アキヒロ)

実績 / Achievements
廃棄物処理・資源物リサイクル事業を手がけ株式会社西原商事ホールディングス専務取締役

古紙・廃プラスチック・家電リサイクルなど多岐にわたる廃棄物処理の現場で培った知見をもとに、本メディアの監修を担当。

「ごみをやさしく、正しく、心地よく」扱うことが豊かな暮らしにつながるという信念のもと、生活者に役立つ情報の発信を支えている。

キャスターが壊れた、旅行用に新しいものを買ったなどの理由で、古いスーツケースを手放したいと考えている方も多いのではないでしょうか。スーツケースは大きく、金属やプラスチック、布など複数の素材でできているため、「何ごみに出せばいいの?」と迷いやすいアイテムです。本記事では、スーツケースのごみの区分、処分方法、自分で解体する場合の手順、捨てる前に確認したいことまでをわかりやすく解説します。


目次
  1. スーツケースは何ごみ?捨てる前に確認したいこと
  2. スーツケースの処分方法6選
  3. 自分でスーツケースを解体する場合の手順と注意点
  4. スーツケースを手放す前に検討したいことと注意点
  5. かさばるスーツケースも、スマホから気軽に相談できます。
  6. スーツケースの捨て方についてのよくある質問
  7. スーツケースの捨て方についてのまとめ

スーツケースは何ごみ?捨てる前に確認したいこと

スーツケースの出し方は、サイズと素材、そしてお住まいの自治体の分別ルールによって決まります。まずは手元のスーツケースの特徴を確認し、どの区分になりそうかを把握しておきましょう。

スーツケースの種類・状態主な素材出し方の目安
ハードタイプ(樹脂製)ABS樹脂、ポリカーボネートなど粗大ごみになることが多い
ハードタイプ(金属製)アルミニウムなど粗大ごみになることが多い(解体は難しい)
ソフトタイプナイロン、ポリエステルなどの繊維粗大ごみ、または解体して素材ごとに普通ごみ
キャスター・ハンドルなどの部品金属、プラスチック解体した場合は素材ごとに分別

※区分は自治体によって異なります。お住まいの自治体の分別ルールをご確認ください。

多くの自治体では粗大ごみとして扱われる

スーツケースは、機内持ち込みサイズの小さなものでも一辺が数十センチあり、多くの自治体で粗大ごみとして扱われます。粗大ごみの基準は「一辺が30cmを超えるもの」「指定ごみ袋に入らないもの」などと自治体ごとに定められており、手数料もサイズによって異なる場合があります。お住まいの自治体の分別ルールをご確認ください。

ハードタイプとソフトタイプで主な素材が異なる

スーツケースは大きく、硬いシェルでできたハードタイプと、布製のソフトタイプに分けられます。ハードタイプの本体にはABS樹脂やポリカーボネートなどのプラスチック、アルミニウムなどの金属が使われ、ソフトタイプの本体にはナイロンやポリエステルなどの繊維が使われています。いずれもキャスターやハンドル、フレームには金属やプラスチックの部品が組み合わされています。

解体すれば普通ごみで出せる場合もある

自治体によっては、スーツケースを解体して基準のサイズ以下にすれば、素材ごとに可燃ごみや不燃ごみ、プラスチックごみとして出せる場合があります。ただし、ハードタイプのシェルやアルミ製のフレームは硬く、家庭で細かくするのは簡単ではありません。解体して出せるかどうかも含めて、自治体の案内を確認しておきましょう。

中身と名札などの個人情報を確認する

処分する前に、ポケットの中に小物や書類が残っていないかを確認します。住所や氏名が書かれたネームタグ、航空会社の手荷物タグやステッカーが付いたままになっていることもあるため、個人情報につながるものは外してから手放しましょう。


スーツケースの処分方法6選

スーツケースを手放す方法は、自治体のサービスを利用する方法から回収サービスに任せる方法まで複数あります。ここでは代表的な6つの方法と、それぞれがどんな人に向いているかを紹介します。

1. 粗大ごみとして出す

自治体の粗大ごみ収集を利用する方法です。電話やインターネットで申し込み、処理券を購入して貼り、指定日に指定場所へ出します。手数料を抑えられる一方、申し込みから収集まで日数がかかることが多く、収集日の朝までに自分で運び出す必要があります。

2. 解体して普通ごみとして出す

自治体の基準サイズ以下に解体できれば、普通ごみとして出せる場合があります。費用がかからない点がメリットですが、工具の準備や作業時間が必要です。ソフトタイプなど、比較的解体しやすいスーツケースに向いています。

3. 処理施設へ自分で持ち込む

車で運べる場合は、自治体のごみ処理施設へ直接持ち込む方法もあります。事前予約が必要な施設が多く、受付日時が限られることもあるため、日程を合わせやすい方に向いています。

4. 買い替え時に購入先へ相談する

新しいスーツケースを購入する際に、購入先によっては古いスーツケースの引き取りや下取りを行っている場合があります。対応の有無や条件は店舗や時期によって異なるため、購入前に確認しておきましょう。

5. 譲るなどして再利用してもらう

目立つ傷や故障がなく、まだ使える状態のスーツケースであれば、旅行の予定がある知人などに譲る方法もあります。使う機会が限られるアイテムなので、必要としている人に使ってもらえればごみを減らすことにもつながります。

6. 許可を持つ回収業者に依頼する

「すぐに処分したい」「複数のスーツケースやほかの不用品もまとめて片付けたい」という場合は、回収サービスに依頼する方法が便利です。自宅まで引き取りに来てもらえるため、運び出しや日程調整の手間がかかりません。引っ越しや大掃除のタイミングにも効率よく片付けられます。

状況別に選ぶ処分方法の目安

費用をできるだけかけたくない場合は、ソフトタイプなら解体して普通ごみ、ハードタイプなら粗大ごみや持ち込みが候補になります。平日に時間を取りにくい、収集日まで置き場所がない、階段からの運び出しが大変という場合は、日時を合わせて自宅から引き取ってもらえる回収サービスが便利です。引っ越しや実家の片付けなどでスーツケース以外にも処分したいものが多いときは、品目ごとに申し込む手間が省けるため、まとめて依頼すると時間と労力を大きく減らせます。

処分方法費用手間スピード向いている人
粗大ごみ比較的抑えられる申し込み・運び出しが必要収集日まで待つ日程に余裕があり自分で運べる人
解体して普通ごみかからない工具と作業時間が必要収集日に出せるソフトタイプで解体しやすい人
処理施設へ持ち込み比較的抑えられる予約・車での運搬が必要予約日に処分できる車があり日程を合わせやすい人
購入先への相談店舗による購入時に相談購入時に処分できる買い替えを予定している人
譲るかからない受け渡しが必要相手次第まだ使える状態の人
許可を持つ回収サービス依頼内容による搬出まで任せられる希望日に合わせやすい手間をかけずすぐ片付けたい人

自分でスーツケースを解体する場合の手順と注意点

費用をかけずに処分したい場合は、解体して普通ごみとして出す方法があります。安全に作業を進めるために、必要な道具と手順、無理をしないほうがよいケースを確認しておきましょう。

準備する道具

用意したいのは、プラスドライバーとマイナスドライバー、ペンチ、カッターや裁ちばさみ、軍手、ごみ袋です。硬いシェルを切る場合は、のこぎりなどの工具が必要になることもあります。床を傷つけないよう、作業場所には新聞紙やレジャーシートを敷いておきましょう。

解体の基本的な手順

まず、内装の布や仕切り、ポケットなどを取り外します。次に、キャスターやハンドル、鍵などのネジで留められた部品をドライバーで外していきます。ソフトタイプの場合は、布部分をカッターや裁ちばさみで切り分け、金属のフレームやプラスチックの部品と分けます。外した部品は、布、プラスチック、金属など素材ごとに分け、自治体のルールに沿って出しましょう。

無理に解体しないほうがよいケース

ポリカーボネートやアルミニウムのシェルは硬く、切断に時間がかかるうえ、工具が滑ってけがをするおそれがあります。リベットで固定された部品は、家庭用の工具では外しにくいこともあります。作業に時間がかかりそうな場合や、力を入れないと外れない部品がある場合は、無理をせず粗大ごみや回収サービスを選ぶほうが安全です。


スーツケースを手放す前に検討したいことと注意点

スーツケースは、状態によっては修理して使い続けられることもあります。捨てる前に検討したいことと、処分方法を選ぶ際の注意点を紹介します。

キャスターやハンドルの不具合は修理を検討する

スーツケースを手放す理由として多いのが、キャスターの破損やハンドルの不具合です。こうした部品はメーカーの修理サービスなどで交換できる場合があり、本体に大きな傷みがなければ使い続けられる可能性があります。保証期間や修理費用を確認し、買い替えと比べて判断しましょう。

複数ある場合やほかの不用品と一緒ならまとめて処分する

家族それぞれのスーツケースが押し入れに眠っている、引っ越しでほかの家具も処分したいという場合は、まとめて処分するのが効率的です。粗大ごみは品目ごとに申し込みや処理券が必要になるため、量が多いときは一度に回収してもらえる方法を検討すると手間を減らせます。

家庭の不用品回収は許可の有無を確認する

一般家庭から出る廃棄物を回収するには、廃棄物処理法に基づく市区町村の一般廃棄物処理業の許可、または市区町村からの委託が必要です。国民生活センターが2022年に公表した資料では、不用品回収サービスに関する相談件数は2018年度の1,354件から2021年度には2,231件に増えており、許可を持たない事業者とのトラブルが目立つと注意が呼びかけられています。依頼前に許可の有無と見積もりの内訳を確認しておきましょう。

(出典:国民生活センター「不用品回収サービスのトラブル」
https://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20221102_1.html )

適正な処分で資源の有効活用につなげる

スーツケースに使われている金属やプラスチックは、適正に処理されることで資源として活用される可能性があります。環境省の調査によると、令和6年度の全国のごみ総排出量は3,811万トン、リサイクル率は19.3%でした。使わなくなったスーツケースも、決められたルールや許可を持つ事業者を通じて手放すことで、環境への負荷を減らすことにつながります。

(出典:環境省「一般廃棄物の排出及び処理状況等(令和6年度)について」 https://www.env.go.jp/press/press_03502.html )


かさばるスーツケースも、スマホから気軽に相談できます。

「解体するのは大変」「粗大ごみの申し込みや収集日を待つのが面倒」なら、運び出しから任せてしまうのが一番の近道です。

DUSTALK(ダストーク)は、自治体の許可を持つ業者によるゴミ回収サービスです。LINE公式アカウントにご登録いただくと、スマホから気軽に回収のご相談ができます。

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スーツケースの捨て方についてのよくある質問

Q. スーツケースは何ごみに出せばいいですか?

多くの自治体では粗大ごみとして扱われます。解体して基準のサイズ以下にすれば、素材ごとに普通ごみとして出せる地域もあります。区分は自治体によって異なるため、お住まいの自治体のルールを確認してください。

Q. 機内持ち込みサイズの小さいスーツケースも粗大ごみですか?

小さいスーツケースでも、自治体の基準サイズを超える場合は粗大ごみになることが一般的です。基準や手数料は自治体ごとに異なるため、事前に確認しましょう。

Q. スーツケースを自分で解体して捨てることはできますか?

ドライバーなどで部品を外し、素材ごとに分ければ普通ごみとして出せる場合があります。ただし、硬いシェルやアルミフレームは解体が難しく、けがのおそれもあるため、無理をしないことが大切です。

Q. キャスターが壊れただけでも捨てるべきですか?

キャスターやハンドルは、メーカーの修理サービスなどで交換できる場合があります。本体に大きな傷みがなければ、修理費用と買い替えを比べて判断しましょう。

Q. 捨てる前にやっておくことはありますか?

ポケットの中身を確認し、住所や氏名が書かれたネームタグや手荷物タグなど、個人情報につながるものを外しておきましょう。


スーツケースの捨て方についてのまとめ

スーツケースは多くの自治体で粗大ごみとして扱われ、解体すれば素材ごとに普通ごみとして出せる場合もあります。処分方法には、粗大ごみや持ち込み、購入先への相談、譲渡、回収業者への依頼などがあり、費用・手間・スピードのどれを重視するかで選び方が変わります。硬いシェルの解体は無理をせず、キャスターなどの不具合なら修理も検討してみましょう。捨てる前には、ネームタグなど個人情報につながるものを外しておくことも大切です。

執筆者
西原商事ホールディングス
西原商事ホールディングス
広報部
廃棄物処理・リサイクル事業を通じて、地域の暮らしと環境を支えてきた西原商事ホールディングスの広報部門。 現場で積み重ねてきた知識と経験を活かし、毎日のゴミ捨てから暮らしの見直しまで、身近で役立つ情報をお届けします。
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