自治体許可を受けた業者のみ登録しているので、はじめての方も安心してご利用いただけます。
初期費用・月額0円で導入できます。
監修者

名前 / Name
西原 明宏(ニシハラ アキヒロ)
実績 / Achievements
廃棄物処理・資源物リサイクル事業を手がけ株式会社西原商事ホールディングス専務取締役
古紙・廃プラスチック・家電リサイクルなど多岐にわたる廃棄物処理の現場で培った知見をもとに、本メディアの監修を担当。
「ごみをやさしく、正しく、心地よく」扱うことが豊かな暮らしにつながるという信念のもと、生活者に役立つ情報の発信を支えている。
監修者

名前 / Name
西原 明宏(ニシハラ アキヒロ)
実績 / Achievements
廃棄物処理・資源物リサイクル事業を手がけ株式会社西原商事ホールディングス専務取締役
古紙・廃プラスチック・家電リサイクルなど多岐にわたる廃棄物処理の現場で培った知見をもとに、本メディアの監修を担当。
「ごみをやさしく、正しく、心地よく」扱うことが豊かな暮らしにつながるという信念のもと、生活者に役立つ情報の発信を支えている。
使い終わったスプレー缶を捨てるとき、「穴を開けるべき?」「中身が残っているけど大丈夫?」と迷う方は多いのではないでしょうか。スプレー缶の多くには可燃性ガスが使われており、捨て方を誤ると火災につながるおそれがあります。以前は穴を開けて出すのが一般的でしたが、現在は考え方が変わってきています。本記事では、スプレー缶の正しい捨て方の手順、中身が残っているときの対処法、やってはいけないことまで解説します。
スプレー缶を安全に捨てるには、まず中に何が入っているのか、国がどのような方針を示しているのかを知っておくことが大切です。ここでは、スプレー缶の特徴と、穴あけに関する最新の考え方、分別の基本を解説します。
スプレー缶の中には、中身を噴射するためのガスが充填されています。その多くにはLPガスやDMEといった可燃性ガスが使われており、火気の近くでガスが漏れると引火するおそれがあります。製品評価技術基盤機構(NITE)が2018年12月に公表した資料によると、2013年度から2018年度(11月30日まで)に報告があった製品事故のうち、スプレー缶による火災や破裂の事故は27件で、そのうち22件が火災となっていました。
(出典:製品評価技術基盤機構(NITE)「スプレー缶で思わぬ事故が発生しています」
https://www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/press/2018fy/prs181226.html )
かつては、スプレー缶に穴を開けてガスを抜いてから出すよう求める自治体が多くありました。しかし、穴開けの際に残っていたガスへ引火する事故が起きていることから、国は排出時に住民へ穴開けを求めている市区町村に対し、穴を開けずに中身を出し切って排出し、処理できる体制を整えるよう求めています。現在は「中身を使い切る」「穴は開けない」とする自治体が増えていますが、最終的な出し方はお住まいの自治体のルールをご確認ください。
(出典:総務省消防庁 事務連絡(平成30年12月27日)
https://www.fdma.go.jp/laws/tutatsu/items/301227_jimurenraku.pdf )
カセットコンロ用のガスボンベも、スプレー缶と同じく可燃性ガスが充填された容器です。使い切ってから出す、火気のない場所で作業する、自治体のルールに沿って分けて出すという基本は共通しています。
スプレー缶は、自治体によって「資源ごみ(缶)」「危険ごみ」「有害ごみ」「不燃ごみ」など、分別区分の名称や出し方が異なります。ほかの缶と一緒に出すのか、別の袋に分けて出すのかといった点も自治体ごとに決められているため、事前に分別ルールを確認しておきましょう。
スプレー缶は、正しい手順を守れば家庭でも安全に処分できます。ここでは、使い切りから確認、排出までの流れを4つのステップに分けて紹介します。
| 手順 | やること | ポイント |
| 1 | 本来の用途で中身を使い切る | 最も安全で無駄が出ない |
| 2 | 残ったガスを中身排出機構で出し切る | 火気のない屋外で、噴射音が止まるまで |
| 3 | 缶を振って空か確認する | 「シャカシャカ」と音がしたら中身が残っている |
| 4 | 自治体の区分に沿って出す | 穴開けの要否や袋の分け方は自治体のルールに従う |
スプレー缶の側面や底には、「火気と高温に注意」といった警告表示のほか、捨て方や中身の出し方が書かれていることが多くあります。中身排出機構の有無や使い方も表示で確認できるため、作業を始める前に一度目を通しておきましょう。表示の内容と自治体のルールが異なる場合は、自治体のルールを優先して出します。
最も安全なのは、普段の使用で中身を最後まで使い切ることです。捨てるために中身を出すのではなく、殺虫剤なら殺虫剤、ヘアスプレーならヘアスプレーとして使い切ることを意識すると、無駄も出ず作業の手間も省けます。
使い切れずに中身やガスが残った場合は、キャップなどに付いている「中身排出機構(ガス抜きキャップ)」を使って出し切ります。使い方は製品に表示されているので、表示に従って火気のない屋外で作業しましょう。噴射音がしなくなるまで押し続けるのがポイントです。
中身を出し切ったら、缶を振って音を確認します。NITEは、スプレー缶を振って「シャカシャカ」などと音がする場合は中身が残っていると注意を呼びかけています。音がしなくなるまで、手順2を繰り返しましょう。
(出典:製品評価技術基盤機構(NITE)「製品安全情報マガジン Vol.363 スプレー缶の事故」
https://www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/mailmagazin/2020fy/vol363_200825.html )
空になったスプレー缶は、自治体が定める区分と収集日に合わせて出します。ほかのごみと袋を分けるよう指定されている場合は、それに従いましょう。キャップなどのプラスチック部品を外すよう求めている自治体もあります。
「中身がたくさん残っている」「ノズルが壊れて出ない」といったスプレー缶は、処理に少し注意が必要です。事故を防ぐために押さえておきたいポイントを紹介します。
ガスを出し切る作業は、必ず火気のない屋外で行います。屋内や車庫など風通しの悪い場所では、噴射したガスがたまりやすく、コンロや給湯器、静電気の火花などで引火するおそれがあります。周囲に人やペットがいないことも確認しておきましょう。
塗料や殺虫剤など液体の中身が多く残っている場合は、ビニール袋の中に新聞紙や古布を入れ、そこに向けて噴射して吸わせる方法があります。吸わせた新聞紙などは、乾かしてから自治体のルールに従って処分しましょう。
ノズルが詰まったり壊れたりして中身が出せない場合は、工具で缶をこじ開けるなど無理な作業は避けてください。製品に記載されているメーカーの問い合わせ窓口や、お住まいの自治体に処分方法を相談するのが安全です。
古い製品などで中身排出機構が見当たらない場合は、火気のない屋外でノズルを押し、噴射音がしなくなるまで中身を出し切ります。ボタンを押し続けるのが難しいときは、何回かに分けて少しずつ噴射すれば問題ありません。噴射した中身が周囲の植物や車にかからないよう、風向きにも気を配りましょう。
大掃除や引っ越しで多くのスプレー缶が出てきても、一度にまとめてガスを抜くのは避けましょう。NITEは、換気の悪い場所で中身が残った複数のスプレー缶のガス抜きをしたところ、滞留したガスに静電気の火花が着火して火災に至った事例を紹介しています。数本ずつ、時間と場所に余裕を持って作業することが大切です。
(出典:製品評価技術基盤機構(NITE)「製品安全情報マガジン Vol.411 スプレー缶の事故」
https://www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/mailmagazin/2022fy/vol411_220823.html )
スプレー缶の事故の多くは、誤った扱い方が原因で起きています。捨てるときに避けたい行動と、事業所から出るスプレー缶の扱いについて確認しておきましょう。
| やってはいけないこと | 起こりうること | 正しい対応 |
| 台所や浴室でガスを抜く | コンロや給湯器の火に引火する | 火気のない屋外で作業する |
| 中身が残ったままごみに出す | 収集車や処理施設での火災・爆発 | 空になったことを確認してから出す |
| 高温になる場所で保管する | 内部の圧力が上がり破裂する | 涼しく火気のない場所で保管する |
| 事業所のスプレー缶を家庭ごみに出す | 不適正な処理になる | 許可を持つ業者に処理を依頼する |
台所のシンクや洗面台でガス抜きをすると、コンロや給湯器の火が引火するおそれがあります。「少しだけだから」と屋内で作業するのは避け、必ず屋外で行いましょう。
中身が残ったスプレー缶がごみに混ざると、ごみ収集車で圧縮されたときや、処理施設で破砕されたときに火災や爆発を起こすことがあります。空になったことを確認してから、決められた区分で出すことが、収集作業員や施設の安全を守ることにつながります。
捨てる予定のスプレー缶を、ストーブの近くや夏場の車内、直射日光が当たる場所に置いておくと、内部の圧力が上がって破裂するおそれがあります。処分するまでは、涼しく火気のない場所で保管しましょう。
美容室や飲食店、工場など金属くずなどの産業廃棄物として事業者の責任で処理する必要があります。中身が残っている場合は、引火のおそれがあることを伝えたうえで処理方法を相談しましょう。許可を持つ業者に回収を依頼すれば、保管や搬出の手間を減らしながら安全に処理できます。日常的に出る事業所では、ほかの廃棄物とあわせて定期回収を利用すると、管理の負担も軽くなります。
「処分に困るものがたくさんある」「ほかの不用品と一緒に片付けたい」という方は、回収を任せてしまうのも一つの方法です。
DUSTALK(ダストーク)は、自治体の許可を持つ業者によるゴミ回収サービスです。LINE公式アカウントにご登録いただくと、スマホから気軽に回収のご相談ができます。
国は、穴開けによる事故を防ぐため、穴を開けずに中身を出し切って排出できる体制づくりを市区町村に求めています。現在は穴を開けないとする自治体が多いものの、ルールは地域によって異なるため、お住まいの自治体の案内を確認してください。
火気のない風通しの良い屋外で、中身排出機構などを使って中身を出し切ります。液体が多い場合は、袋に入れた新聞紙や布に吸わせる方法もあります。どうしても出せない場合は、メーカーや自治体に相談しましょう。
缶を振って音を確認します。「シャカシャカ」などの音がする場合は中身が残っているため、音がしなくなるまで出し切ってください。
使い切ってから、火気のない場所で残ったガスを出し切り、自治体のルールに沿って出すという基本は同じです。分別区分がスプレー缶と異なる場合もあるため、自治体の案内を確認しましょう。
事業活動に伴って出るスプレー缶は家庭ごみとして出せず、事業者の責任で適正に処理する必要があります。許可を持つ業者に回収を依頼しましょう。
スプレー缶の多くには可燃性ガスが使われているため、捨てる前に中身を使い切り、残ったガスは火気のない屋外で出し切ることが大切です。以前は穴を開けて出すのが一般的でしたが、現在は穴を開けない方法へ切り替える自治体が増えています。缶を振って空になったことを確認し、お住まいの自治体の区分に沿って出しましょう。屋内でのガス抜きや、中身が残ったままの排出は事故のもとになるため避けてください。