不用品

スマホを処分する前に済ませたいデータ消去の手順・回収方法・注意点を解説

ゴミくら

監修者

名前 / Name  
西原 明宏(ニシハラ アキヒロ)

実績 / Achievements
廃棄物処理・資源物リサイクル事業を手がけ株式会社西原商事ホールディングス専務取締役

古紙・廃プラスチック・家電リサイクルなど多岐にわたる廃棄物処理の現場で培った知見をもとに、本メディアの監修を担当。

「ごみをやさしく、正しく、心地よく」扱うことが豊かな暮らしにつながるという信念のもと、生活者に役立つ情報の発信を支えている。

監修者

名前 / Name  
西原 明宏(ニシハラ アキヒロ)

実績 / Achievements
廃棄物処理・資源物リサイクル事業を手がけ株式会社西原商事ホールディングス専務取締役

古紙・廃プラスチック・家電リサイクルなど多岐にわたる廃棄物処理の現場で培った知見をもとに、本メディアの監修を担当。

「ごみをやさしく、正しく、心地よく」扱うことが豊かな暮らしにつながるという信念のもと、生活者に役立つ情報の発信を支えている。

使わなくなったスマホは、個人情報が詰まっているだけに「そのまま捨てていいの?」と迷う方も多いはず。実はスマホの処分は、3つのステップに分けて考えるとシンプルです。本記事では、データ消去から回収方法の選び方、処分後に忘れがちな後始末までを順番に解説します。読み終える頃には、不安なく手放す準備が整うはずです。

スマホの処分は3ステップで完了

まずは全体の流れをつかんでおきましょう。この3ステップさえ押さえれば、迷わず処分できます。

STEP1:データを消去する

スマホには、写真や連絡先、メールの履歴、SNSやネットバンキング、決済アプリのログイン情報など、非常に多くの個人情報が保存されています。初期化やデータ消去をしないまま手放すと、第三者に情報を読み取られ、なりすましや不正利用につながるリスクがあります。設定メニューから「初期化(工場出荷状態に戻す)」を行い、SIMカードやSDカードも忘れずに取り外しましょう。

STEP2:回収方法を選ぶ

データ消去が済んだら、実際に手放すルートを選びます。携帯電話ショップでの下取り、家電量販店や自治体の回収ボックス、不用品回収サービスなど、状況に合わせて選べる方法は複数あります(詳しくは次の章で解説します)。

STEP3:契約・サービスの後始末を確認する

端末を手放したあとも、キャリアの契約状況や利用中のサブスクリプションが残っていないか確認しておきましょう。特に分割払いが残っている場合、端末を処分しても支払い義務は継続します。忘れずに整理しておくと、思わぬ請求を防げます。

3ステップ早見表

ステップ やること 忘れると起きるリスク
STEP1 データ消去 初期化、SIM・SDカードの抜き取り 個人情報の流出
STEP2 回収方法を選ぶ 下取り・回収ボックス・不用品回収から選択 端末が手元に残り続ける
STEP3 後始末の確認 契約状況・サブスクの確認 使わない端末分の料金請求

スマホは「小型家電リサイクル法」の対象品目

STEP2の回収方法を選ぶ前に、まずはスマホの法律上の位置づけを押さえておきましょう。

都市鉱山として指定されている理由

スマホや携帯電話は、金・銀・銅やレアメタルなどの有用な金属を多く含む「都市鉱山」として、小型家電リサイクル法の対象品目に指定されています。この法律は、これまでリサイクルの仕組みが整っていなかった小型家電を適正に回収・再資源化するために、2013年4月から施行されました(出典:政府広報オンライン「使用済み小型家電のリサイクル」)。携帯電話は、市町村の回収ボックスだけでなく携帯電話販売店でも回収の対象になっています(出典:環境省「小型家電リサイクル法~法律の概要・関係法令~」)。

実は回収率は目標に届いていない

環境省・経済産業省は、小型家電の年間回収量目標を14万トンと定めていますが、令和5年度の実績は8.6万トンにとどまり、目標を5.4万トン下回っています(出典:環境省「小型家電リサイクル制度の評価・検討について」)。スマホは特に買い替えサイクルが早く、引き出しにしまい込まれたまま眠っている「隠れ資源」が多いといわれる品目のひとつです。使わなくなったスマホを正しいルートで手放すことは、こうした資源循環の底上げにもつながります。

回収方法別の特徴を比較

自分に合った方法を選べるよう、それぞれの特徴を見比べてみましょう。

携帯電話ショップでの下取り・回収

契約中の携帯電話会社のショップでは、機種変更時に古い端末を下取り・回収してもらえることが多くあります。データ消去の相談ができたり、その場で回収が完結したりする手軽さが魅力です。次の端末を同じ会社で購入する予定があるなら、費用の一部を還元してもらえる可能性もあります。

家電量販店・自治体の回収ボックス

家電量販店の店頭や、市役所などの公共施設には、小型家電リサイクル法にもとづく回収ボックスが設置されていることがあります。買い替え予定がない場合や、複数台まとめて手放したい場合に手軽な方法です。ただし投函後は原則として端末を取り戻せないため、データ消去を済ませてから入れることが前提です。

不用品回収サービス

「他の不用品と一緒にまとめて処分したい」「すぐに手放したい」という場合には、不用品回収サービスの利用も選択肢のひとつです。スマホ単体での依頼よりも、他の家電や粗大ごみとあわせて依頼すると効率的です。ただし依頼する際は、後述する許可の有無を必ず確認しましょう。

回収方法の比較表

回収方法 費用 手間 向いているケース
携帯電話ショップの下取り 無料〜還元あり 少ない 同じ会社で機種変更する場合
家電量販店・自治体の回収ボックス 無料 少ない(持ち込みのみ) 買い替え予定がない場合
不用品回収サービス 有料 少ない(搬出不要) 他の不用品とまとめたい場合

処分するときに注意したいこと

最後に、処分時に見落としがちなポイントを押さえておきましょう。

バッテリーの発熱・発火リスク

スマホに内蔵されているリチウムイオンバッテリーは、劣化したまま長期間放置したり、誤った方法で廃棄したりすると、発熱や発火の原因になることがあります。回収ボックスに投函する際はそのままの状態で問題ない場合がほとんどですが、破損している端末は投函前に窓口へ相談すると安心です。

無許可の回収業者に注意する

一般家庭から廃棄物を有料で収集・運搬するには、廃棄物処理法にもとづく許可が必要です(根拠:e-Gov法令検索「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」第七条)。無許可の業者に安易に渡してしまうと、高額請求や不適正な処理につながるおそれがあります。実際に、国民生活センターに寄せられた不用品回収サービスに関する相談件数は、2018年度の1,354件から2021年度には2,231件へと増加しています(出典:独立行政法人国民生活センター「不用品回収サービスのトラブル」)。データが残ったままの端末を無許可業者に渡すことは、個人情報漏えいのリスクにも直結します。

DUSTALKならスマホなどの小型家電もまとめて処分を相談できます

DUSTALKは、古紙・缶・ペットボトル・廃プラスチック・小型家電など幅広い品目に対応する回収サービスです。使わなくなったスマホ1台からでも、他の不用品とあわせてでも回収をご相談いただけます。許可を持つ地域の事業者とつながる仕組みなので、大切な端末を安心して手放せます。

スマホ処分に関するよくある質問

Q. スマホは何ごみに出せばいいですか?

家庭ごみとしては出せません。小型家電リサイクル法の対象品目のため、携帯電話ショップでの下取り、家電量販店や自治体の回収ボックス、不用品回収サービスなど、専用のルートで処分する必要があります。

Q. データ消去をしても情報は漏れませんか?

設定メニューからの初期化で多くのデータは消去できますが、完全に不安を払拭したい場合は、専用のデータ消去ソフトを使う、または信頼できる回収事業者に消去作業を依頼する方法もあります。SIMカードの抜き取りもあわせて行いましょう。

Q. 壊れて起動しないスマホでも処分できますか?

起動しない状態でも、多くの回収ルートで受け付けてもらえます。ただし初期化ができない場合はデータが残った状態になるため、依頼先の事業者にデータ消去のサポートがあるか確認しておくと安心です。

Q. スマホをリセットしたのに個人データが心配です。追加でできることはありますか?

初期化後にもう一度端末を起動し、写真や連絡先などが表示されないことを確認すると安心です。不安が大きい場合は、データ消去証明を発行してくれる回収事業者に依頼するのもひとつの手です。

Q. 家族名義や子ども用のスマホも同じ方法で処分できますか?

処分方法自体は同じですが、契約者本人の同意や、契約回線の解約状況を確認しておく必要があります。特にキャリアショップでの下取りは契約者本人でないと手続きできない場合があるため、事前に確認しておきましょう。

スマホの処分に関するまとめ

スマホの処分は「データ消去→回収方法の選択→契約の後始末」という3ステップで考えると迷いません。信頼できる回収ルートを選び、個人情報のリスクをしっかり管理したうえで、安心してスマホを手放しましょう。

執筆者
西原商事ホールディングス
西原商事ホールディングス
広報部
廃棄物処理・リサイクル事業を通じて、地域の暮らしと環境を支えてきた西原商事ホールディングスの広報部門。 現場で積み重ねてきた知識と経験を活かし、毎日のゴミ捨てから暮らしの見直しまで、身近で役立つ情報をお届けします。
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