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監修者

名前 / Name
西原 明宏(ニシハラ アキヒロ)
実績 / Achievements
廃棄物処理・資源物リサイクル事業を手がけ株式会社西原商事ホールディングス専務取締役
古紙・廃プラスチック・家電リサイクルなど多岐にわたる廃棄物処理の現場で培った知見をもとに、本メディアの監修を担当。
「ごみをやさしく、正しく、心地よく」扱うことが豊かな暮らしにつながるという信念のもと、生活者に役立つ情報の発信を支えている。
監修者

名前 / Name
西原 明宏(ニシハラ アキヒロ)
実績 / Achievements
廃棄物処理・資源物リサイクル事業を手がけ株式会社西原商事ホールディングス専務取締役
古紙・廃プラスチック・家電リサイクルなど多岐にわたる廃棄物処理の現場で培った知見をもとに、本メディアの監修を担当。
「ごみをやさしく、正しく、心地よく」扱うことが豊かな暮らしにつながるという信念のもと、生活者に役立つ情報の発信を支えている。
ペットボトルや食品パッケージ、段ボールなどに付いているリサイクルマーク。「三角の矢印はリサイクルできる印?」「プラマークと数字入りのマークは何が違う?」と迷ったことはありませんか。リサイクルマークには、法律で表示が義務づけられたものと、業界団体などが任意で定めたものがあります。本記事では、日本で見かける主なリサイクルマークと海外のマークを一覧で紹介し、それぞれの意味と正しい分別方法を解説します。
リサイクルマークは、大きく「法律に基づく識別表示マーク」と「任意のマーク」に分けられます。まずはそれぞれの違いと、マークが果たしている役割を押さえておきましょう。
「資源有効利用促進法」に基づき、指定表示製品と定められた容器包装などには、材質を示すマークの表示が義務づけられています。対象となる「指定表示製品」は、アルミ缶、スチール缶、PETボトル、紙製容器包装、プラスチック製容器包装、小形二次電池、塩化ビニル製建設資材の7種類です。消費者が分別しやすく、市区町村が分別収集しやすくすることが目的です。
(画像出典:環境省「環境ラベル等データベース」
https://www.env.go.jp/policy/hozen/green/ecolabel/touroku.html )
段ボールマークや紙パックマーク、エコマーク、グリーンマークなどは、法律上の表示義務はなく、業界団体や認証機関などが独自に基準を設けて運用しているマークです。分別の目安を示すもの、再生材を使っていることを示すもの、環境への配慮を示すものなど、目的はマークによってさまざまです。
識別表示マークは、製品の材質を示して分別を助けるための表示です。マークが付いていても、汚れがひどい場合や自治体の分別区分によっては資源として回収されないこともあります。マークを確認したうえで、最終的にはお住まいの自治体の分別ルールに従って出すことが大切です。
識別表示マークは、ペットボトルならラベルやボトルの底、お菓子の袋なら裏面の原材料表示の近く、紙箱なら底面や側面など、商品ごとにさまざまな場所に印刷されています。複数の素材を組み合わせた容器包装では、「キャップ:プラ」「外箱:紙」のように部位ごとに表示されていることもあります。小さなマークでも、部位の名称とあわせて確認すると分別の迷いを減らせます。
ここでは、資源有効利用促進法に基づく識別表示マークを紹介します。スーパーやコンビニで買う商品の多くに付いているので、日々の分別で役立ちます。
| マーク名 | 表示される主な対象 | 出し方のポイント |
| PETボトルマーク | 飲料・酒類・特定調味料用のPETボトル | キャップとラベルを外し、すすいでつぶす |
| プラマーク | PETボトル以外のプラスチック製容器包装 | 汚れを軽く落としてから出す |
| 紙マーク | 紙箱・紙袋・包装紙などの紙製容器包装 | 段ボール・紙パックとは分ける |
| スチール缶マーク | 飲料・酒類用のスチール缶 | すすいでから出す |
| アルミ缶マーク | 飲料・酒類用のアルミ缶 | すすいでから出す |
| 小形充電式電池のリサイクルマーク | リチウムイオン電池などの充電式電池 | 端子を絶縁し、ほかのごみと混ぜない |
| 塩化ビニル製建設資材のマーク | 塩化ビニル製の建設資材 | 主に工事現場で分別する |

(画像出典:環境省「環境ラベル等データベース」
https://www.env.go.jp/policy/hozen/green/ecolabel/touroku.html )
三角形の矢印の中に「1」の数字、下に「PET」と書かれたマークです。飲料、酒類、しょうゆなどの特定調味料用のPETボトルに表示されます。キャップとラベルはプラスチック製のため、外してプラスチック製容器包装など自治体の区分に従って出し、ボトル本体は中を軽くすすいでつぶしてから資源ごみに出しましょう。

(画像出典:環境省「環境ラベル等データベース」
https://www.env.go.jp/policy/hozen/green/ecolabel/touroku.html )
四角い矢印の中に「プラ」と書かれたマークで、PETボトルを除くプラスチック製容器包装に表示されます。お菓子の袋、トレー、シャンプーのボトル、ペットボトルのラベルなどが対象です。汚れを軽く落としてから出すと、リサイクルの質が高まります。なお、令和4年4月に施行されたプラスチック資源循環促進法を受けて、容器包装以外のプラスチック製品もあわせて回収している自治体もあります。

(画像出典:環境省「環境ラベル等データベース」
https://www.env.go.jp/policy/hozen/green/ecolabel/touroku.html )
四角い矢印の中に「紙」と書かれたマークで、紙製容器包装に表示されます。お菓子の紙箱、紙袋、包装紙などが対象です。段ボールとアルミを使っていない飲料用紙パックは紙マークの対象外で、それぞれ別のマークで区別されています。


(画像出典:環境省「環境ラベル等データベース」
https://www.env.go.jp/policy/hozen/green/ecolabel/touroku.html )
「スチール」または「アルミ」と書かれたマークで、飲料・酒類用の缶に表示されます。スチール缶とアルミ缶は素材が異なるため、自治体によっては分けて回収しています。中をすすいでから出すのが基本です。




(画像出典:環境省「環境ラベル等データベース」
https://www.env.go.jp/policy/hozen/green/ecolabel/touroku.html )
矢印のマークに「Li-ion」「Ni-MH」「Ni-Cd」「Pb」などの電池の種類が書かれたマークで、リチウム二次電池、ニッケル水素電池、ニカド電池、小形シール鉛蓄電池といった、充電して繰り返し使える小形の電池に表示されています。リチウムイオン電池は衝撃や圧力で発火するおそれがあるため、ほかのごみに混ぜず、端子部分を絶縁テープで覆ってから回収協力店や自治体の指定する方法で出しましょう。

(画像出典:環境省「環境ラベル等データベース」
https://www.env.go.jp/policy/hozen/green/ecolabel/touroku.html )
塩化ビニル製の建設資材に表示されているマークです。家庭で目にする機会は多くありませんが、住宅の新築やリフォームで出る塩ビ管などを分別する際の目印になります。
法律上の義務はなくても、リサイクルや環境配慮の目安として広く使われているマークがあります。見かける機会が多いものを中心に紹介します。
| マーク名 | 示している内容 | 主に見かける製品 |
| 段ボールマーク | 段ボールであること | 通販の箱・梱包材 |
| 紙パックマーク | アルミを使っていない飲料用紙パック | 牛乳・ジュースのパック |
| グリーンマーク | 古紙を一定割合以上使った製品 | トイレットペーパー・ノート |
| 再生紙使用マーク(Rマーク) | 古紙パルプの配合率 | 印刷物・紙製品 |
| エコマーク | 環境負荷が少ないと認められた商品 | 日用品・文具・事務用品 |
| モバイル・リサイクル・ネットワークマーク | 携帯電話・PHSの本体や電池を回収する店舗 | 携帯電話の販売店 |
| ガラスびんリターナブルマーク | 繰り返し使えるリターナブルびん | 飲料用のびん |
| ガラスびんのリサイクル推進シンボルマーク | リサイクルに適したガラスびん | 飲料・食品用のびん |


(画像出典:環境省「環境ラベル等データベース」
https://www.env.go.jp/policy/hozen/green/ecolabel/touroku.html )
段ボールマーク(段ボールのリサイクル推進シンボル)は、国際的に共通のシンボルに「ダンボールはリサイクル」などと併記されたマークです。紙パックマークは、アルミを使っていない飲料用紙パックに付けられています。どちらも紙製容器包装とは別に回収している自治体が多く、段ボールはたたんでひもで束ね、紙パックは洗って開いて乾かしてから出すのが一般的です。


(画像出典:環境省「環境ラベル等データベース」
https://www.env.go.jp/policy/hozen/green/ecolabel/touroku.html )
グリーンマークは、古紙を一定割合以上使った製品に表示されるマークで、木と葉のデザインが特徴です。再生紙使用マーク(Rマーク)は、「R」と数字で古紙パルプの配合率を示しています。どちらも「回収方法」ではなく「再生資源を使っていること」を示すマークです。

(画像出典:環境省「環境ラベル等データベース」
https://www.env.go.jp/policy/hozen/green/ecolabel/touroku.html )
地球と両手を組み合わせた「e」のデザインのマークで、生産から廃棄までのライフサイクル全体で環境への負荷が少ないと認められた商品に表示されます。日用品や文具、事務用品などで見かけることが多く、購入時に環境に配慮した商品を選ぶ目安になります。

(画像出典:環境省「環境ラベル等データベース」
https://www.env.go.jp/policy/hozen/green/ecolabel/touroku.html )
メーカーやブランドに関係なく、携帯電話やPHSの本体、充電器、電池を回収している店舗であることを示すマークです。スマートフォンなどを処分するときの回収先の目印になります。
(出典:環境省「環境ラベル等データベース リユース・リサイクルのための表示」
https://www.env.go.jp/policy/hozen/green/ecolabel/c01_03.html )


(画像出典:環境省「環境ラベル等データベース」
https://www.env.go.jp/policy/hozen/green/ecolabel/touroku.html )
ガラスびんリターナブルマークは、日本ガラスびん協会が認定する、洗って繰り返し使えるリターナブルびんに付けられるマークです。ガラスびんのリサイクル推進シンボルマークは、リサイクルに適した組成のガラスびんに付けられています。リターナブルびんは購入した店舗などで回収されることがあるため、表示を確認してから出しましょう。
輸入品には海外のリサイクルマークが付いていることがあります。代表的な海外マークの意味と、マークを日々の分別やリサイクルに活かすポイントを紹介します。
三つの矢印が循環する「メビウスループ」は、国際的にリサイクルの象徴として使われているマークです。矢印の中に「1」から「7」の数字が入ったものは樹脂識別コードと呼ばれ、プラスチックの種類(1:PET、2:高密度ポリエチレン、5:ポリプロピレンなど)を表します。日本の法律に基づく識別表示とは別物のため、国内では自治体の分別ルールに従って出しましょう。
メビウスループと樹脂識別コード
| 番号 | 材質 | 米国SPIコード | 日本の材質表示 | マーク(左:SPIコード/右:日本の材質表示) | |
| 1 | ポリエチレンテレフタレート | PETE | PET | ||
| 2 | 高密度ポリエチレン | HDPE | HDPE | ||
| 3 | ポリ塩化ビニル | V | PVC | ||
| 4 | 低密度ポリエチレン | LDPE | LDPE | ||
| 5 | ポリプロピレン | PP | PP | ||
| 6 | ポリスチレン | PS | PS | ||
| 7 | その他のプラスチック | OTHER | OTHER | ||
三つの矢印が循環する「メビウスループ」は、国際的にリサイクルの象徴として使われているマークです。矢印の中に「1」から「7」の数字が入ったものは樹脂識別コードと呼ばれ、プラスチックの種類(1:PET、2:高密度ポリエチレン、5:ポリプロピレンなど)を表します。日本の法律に基づく識別表示とは別物のため、国内では自治体の分別ルールに従って出しましょう。※1番と3番は、米国のSPIコードと日本の材質表示で略称が異なります。1番は「PETE」と「PET」、3番は「V」と「PVC」の2種類のマークが使われています。
ドイツなどで使われる「グリーンドット」は、2本の矢印が円を描くデザインで、容器包装の回収・リサイクルの仕組みに製造者などが参加していることを示すマークです。フランスの「トリマン」は人のイラストと矢印で分別を促すマークです。いずれもリサイクルに出せることを保証するものではないため、日本では素材を確認して分別します。
グリーンドットは世界的に登録された商標で、使用には運営団体とのライセンス契約が必要です。トリマンはフランスの法令で表示が義務づけられたマークです。それぞれの図柄と意味は、下記の運営団体・政府機関のページで確認できます。
(参考:Der Grüne Punkt「The Green Dot trademark」
https://www.pro-e.org/the-green-dot-trademark )
(参考:フランス環境移行省「Campagne Info-tri(Triman)」
https://www.ecologie.gouv.fr/sites/default/files/documents/DP_Info-tri.pdf )
リサイクルマークを活かすコツは、マークで素材を確認し、素材ごとに分け、汚れを軽く落としてから出すことです。環境省の調査によると、令和6年度の全国のごみのリサイクル率は19.3%でした。一人ひとりの正しい分別が、資源の循環を支える第一歩になります。
(出典:環境省「一般廃棄物の排出及び処理状況等(令和6年度)について」
https://www.env.go.jp/press/press_03502.html )
オフィスや店舗では、段ボールや古紙、ペットボトル、廃プラスチックなどの資源ごみが日常的に発生します。量が多い事業所では、分別したうえで許可を持つ業者の定期回収に出すと、保管スペースの確保や搬出の手間を減らせます。西原商事グループでは古紙・ペットボトル・廃プラスチックなどのリサイクル事業を行っており、回収した資源を適正に再資源化しています。
マークを見て分別できても、段ボールやペットボトルがたまると、保管や搬出が負担になりがちです。
DUSTALK(ダストーク)は、自治体の許可を持つ業者によるゴミ回収サービスです。ご家庭の不用品から、事業所の資源ごみの定期回収まで対応しています。LINE公式アカウントにご登録いただくと、スマホから気軽にご相談いただけます。
識別表示マークは材質を示して分別を助けるための表示で、リサイクルを保証するものではありません。汚れがひどいものや、自治体の分別区分によっては資源として回収されない場合もあるため、自治体のルールに従って出しましょう。
PETボトルマークは飲料・酒類・特定調味料用のPETボトルに、プラマークはそれ以外のプラスチック製容器包装に表示されます。ペットボトルのキャップやラベルにはプラマークが付いていることが多いため、本体と分けて出します。
樹脂識別コードと呼ばれ、プラスチックの種類を示しています。「1」はPET、「5」はポリプロピレンなどを表します。海外製品に多く見られるマークで、国内では自治体の分別ルールに従って出しましょう。
小さい容器などでは表示が省略されている場合があります。素材がわからないときは、商品のパッケージや自治体のごみ分別案内で確認しましょう。
エコマークは生産から廃棄までを通して環境負荷が少ないと認められた商品に、グリーンマークは古紙を一定割合以上使った製品に表示されます。どちらも分別方法ではなく、環境に配慮した商品であることを示すマークです。
リサイクルマークには、資源有効利用促進法で表示が義務づけられたPETボトル・プラ・紙・スチール缶・アルミ缶などの識別表示マークと、段ボールマークやエコマークなどの任意のマーク、さらに海外のマークがあります。マークは素材を知るための目印として活用し、素材ごとに分けて汚れを落とし、自治体のルールに沿って出すことが大切です。一人ひとりの正しい分別が、資源の循環につながります。